バイオリンと外宇宙の話 vol.2

10年目のまとめ感想編 その3

3.絵描きと音楽
~印象派? 理系? 文系?~


ある掲示板で読んだ話です。掲示板のオーナーの方は、大人の生徒さんをたくさん教えていらっしゃるバイオリン教師の方です♪

"バイオリンを習っている、絵の得意な生徒さんが、(譜読みの)最初に、アバウトな音程とリズムで練習して、練習を重ねることによってスキルを上げていこうとする。「ゆっくり、最初から正確に」ということが出来ないようだ。
それはデッサンを描くのと同じように練習をイメージしていたのではないだろうか。
楽譜を再現する演奏と言う作業においては、デッサンのような曖昧さは許されないので、設計図にして下さい。という話をしたら、生徒さんは、「なるほど、オケには理系の人が多いわけですね」・・・と言った。"


という内容です。

ボウイングセンスの話とも重なりますが、譜読みの最初にアバウト・・・って・・・わたしkeroにぴーったり当てはまります。(; ̄∇ ̄A
もちろんアタシは「アバウトな性格を直さなきゃ~~」と日々反省(だけ)はしてるんですけどね!

あ、一応専門分野ですんで(笑)コメントいたしますとね、この文章におけるデッサンの概念は、美術大学の受験勉強でよく描かされる、「木炭デッサン」みたいな概念です。

最初から細かいところを描かずに、まず大まかに構図を決定し、徐々に細かい所を描いていく作業です。
木炭って、ガーゼではたくとすぐに消えるし、構図を動かしたり、描いたものを直したりが比較的簡単ですからね~。よく初心者のデッサン修行に使います。

油絵だと、印象派の絵画なんて、まさに「最初大まかに、徐々に細かく」って制作過程ですね。マネとかモネとか、ルノワールあたりなんかのことです。

でも画材によって多少かわってくることもあります。木炭デッサンの例をあげましたが、これが鉛筆デッサンとかだったら、ある程度計画性をもってアプローチしないといけません。
描いたものが簡単に消えないし、一旦描き始めちゃったら構図の変更はあんまり出来ないので、ある程度作業的には設計図的、「理系」に偏る感じです。

さらに、さらに、「フレスコ画」なんて技法ですと、「壁に塗った漆喰が乾く前に描かなければいけない」ので、大きな絵だと、一日分の仕事、絵の左端から20分の1とかの漆喰を塗って、そのパーツごとに仕上げていかなくてはいけないのです。
完全な設計図がないと無理な技法ですよね~。

画材によってだけでなく、絵描きにもいろいろなタイプがおり、製作過程もさまざまです。文系タイプも理系タイプもいるんですよ~。

先程印象派、マネ、モネ、ルノワールなんて書きましたが、同じ印象派の中でも「スーラ」なんて方は、(点点だけで絵を描いた人ですが)完全な理系タイプです。

31歳で亡くなったということもありますが、残した大きな作品はほんの6点だけ。そのかわり、その6点のために、油彩の下絵と素描が何百点も残されているそうです。6点の大作のための、何百点もの設計図と言うわけです。
いんや~、あたしには到底考えられないですヨ。(爆)

わたしkeroは、銅版画を作っています。金属ですから、いちど腐食して線を彫っちゃうと、もう消すことは困難です。

しかしですね、わたしは文系タイプですからね。そんな事ではめげず、無計画にやってますよ。(爆)
まず、大まかに作品の構図が決まったら、「細かいところはあとで考えよ♪」なーんて感じで、とりあえず決まってるところから描き始めちゃいます。
その方が作品は思いがけない方向にいったり、変な効果が出たりするし、だいたい計算したところでその通りになるとも限らないわけですよ、腐食銅版の場合は特に偶然できる調子なんてあるしね~。それが楽しいんじゃないですか。

しかし、こういうのが理系タイプの方には信じられないらしいですな。(汗)

理系タイプの方は、まず完全なエスキース(下絵)がないと作品に手がつけられない。そのエスキースも、完成作品と同じくきっちり鉛筆で濃淡の調子描いてたり。

文系keroはですね、「どうせまた同じことを銅版の上でやるんだし、下絵にそんなに時間かけずに、ある程度成り行きに任せて描いた方が面白いんじゃない?」な~んてアドバイスするんですが、「いや、もう少し細かいところを考えてからじゃないとできません!」な~んて言われたり。(笑)

ま、話が長くなりましたが、一言で絵画といっても、制作過程にもいろんなスタイルがあるということです。

音楽も、演奏のほうは理系の方が多いようですが、例えばこれが作曲とかになると、また全然違うのかもしれませんね~~。

そういえば、以前ある指揮者の方に聞いた話ですが、指揮者にも文系と理系があるそうな!
(◎_◎)

理系タイプの指揮者はオケのメンバーの一つ一つの音から構築していくタイプで、『チェロの3プルトの右のキミ、もう少し小さい音出して。あ~、セカンドバイオリンの2プルト目の左のキミは、もうすこし歯切れよく弾いて』とか、指示出すタイプ。ロリン・マゼールとか、カール・ベームなんて、典型的な理系タイプの指揮者だそうです。

一方文系タイプというのは、もっとおおまかに音の流れをつかむタイプで、アバドなんて文系タイプなんですって!

絵描きで、かつまたバイオリンの演奏もプロはだしだったという、パウル・クレー。わたしkeroは彼の作品が大好き。さらにバイオリンも上手だったなんて、大尊敬してる画家なんですが・・・。

彼は、文系だったのかな?理系だったのかな?
なんて考えるのも、なかなか楽しいですよね~~♪

まだ続く(予定)。(^^;)



4.音楽性ってなんでしょう
~オケや合奏団に入ろう!プロのソリストの素晴らしさ~

5.近道はないみたいである
~いかに楽しく続けるか~



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Comment
2010.01.10 Sun 20:47  |  魚丸 #SFo5/nok
総括記事面白いです^^脳味噌活性化はあると思います。不気味がられます。
私のように生来の態度のでかさと相まってしまうと、実にサイアクです…。

十年もつ人のほうが、少数派なんではないかと思います。
そういう意味では才能…orz と言っても良いかもしれませんが。
私の周りでは、最初からすらすら弾けたひとは続いていないようです。

クレーは理系と思います。単なる勘ですが。
知人は、クレーの絵を建物の設計図の下絵(?)扱いして図面を描かせたと言っていました。この知人も変態、、あっ。。変人だと思います。
こんばんは。  [URL] [Edit]
2010.01.11 Mon 00:46  |  管理人kero #-
魚丸さんこんばんは~♪
総括記事、楽しんで頂いて光栄です!(^0^)

ですが、実はあとの二つはタイトルだけ決まってて、
内容を考えてないので、アップが多少遅れます。
(こういうのも、文系作業ですかね。(爆))

まあ、文系とか理系とか人間かっきり分かれるわけではないけれど、
血液型と一緒で、話のネタにはなりますよね!(笑)

> クレーは理系と思います。単なる勘ですが。

あ、私も単なるカンですが、理系な気がします!
やっぱ、バウハウスの先生だったし~~
Re: こんばんは。  [URL] [Edit]







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