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氷上の王ジョン・カリー ジャパンプレミア

熾烈なチケット争奪戦を経てゲットした「氷上の王 ジョン・カリー」ジャパンプレミア。

行ってきました〜!!

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仕事を終えて気の早いことに早速新宿に向かったのですが、恐るべきことに軽く道に迷いましたw
昔は毎日のように通ってたのになあ。

で、腹ごしらえをして、これまた気の早いことに6時半ちょっと前には新宿ピカデリーについちゃったのですが、映画館はまるでアイスショーのように、9割方女性客の人だかり。
(私のように)気の早い方ばっかり。

なんだかロビーが人で一杯で異様な雰囲気です。
開場するとすぐお土産のプレス冊子などを頂いたのですが、嬉しいチラシも入っていました。

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町田樹さんの決定版作品集!!
10月発売〜〜っ!!

いや、嬉しいのですが、反面スケーターとしての特集号はこれが最後だな〜と思うと寂しくもあり。
ちょうど引退1周年の頃に出版されるのですね。


さて、映画の感想です。
(以下ネタバレを含みます)




ジョン・カリーは昔から好きでYouTubeで見ていたのですが、私の好きなプログラムはあまり入ってなかったです。
After Allとか、ノクターンとか、スケートの歴史(マイアベーアのスケートをする人々の曲)とか、題名は忘れちゃったけどタンバリン持って踊るやつとか…
画質が悪いせいかもしれないですね。

演技の映像が細切れで、一つのプログラムを全部見せるところがなかったのが少し残念かな。
でも、沢山の作品が良い画質で残っているのを見て、やっぱり映像で残すことは大事だな〜って思いました。

ドキュメンタリー映画としてはとても秀逸で、オリンピック金メダリストとしての栄光、プロとしてこだわりのアイスショーを制作するカリーのこだわり、晩年の不遇など描かれていて1時間半があっという間でした。

金メダルをとった時のことを、「それが(母に対する)唯一の親孝行だった」とふり返る晩年のカリー。
マスコミに自らの性的マイノリティーを報道されてしまったカリー。
日本公演の時、リンクの広告、テレビ局の変な演出に怒り、「こんなところで滑りたくない」とこぼすカリー。
常任指揮者までやとって、METに氷を張って生オーケストラで滑るこだわりのアイスショー。
それが終わった時、夢がかなった時、泣きながら「もう滑るのをやめていいか」とカンパニーの団員に聞くカリー。
そしてエイズを患って、スケートを辞めて、母親と過ごす最後の日々…。

印象的な場面がたくさんで本当に素晴らしかった。
ジャンプ技術的に今日の目で見れば物足りないところもあるのでしょうが、カリーのポール・ド・ブラも足元もスケーティングも何と素晴らしい美しさ!
フィギュアスケートだけでなくバレエが好きな方にも超絶オススメの映画です。


さてさて映画が終わり、5分休憩の後、皆の待ち望んだイベントです!!
町田樹さんと宮本賢二さんのトークショー!!



町田樹×宮本賢二「未来へと受け継がれるジョン・カリーの魂」

町田樹、ジョン・カリーへの尊愛から令和のフィギュアスケート界まで語り尽くす

宮本賢二さん&町田樹さんが映画「氷上の王、ジョン・カリー」ジャパンプレミアに登場!「ジョン・カリーは“ポラリス(北極星)”」

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町田さんは字幕監修の仕事を去年の8月から関わってきたそうな。
思い入れがある分、喋る喋るw
賢二先生の5倍位喋るw
そしてその横でニヤニヤしている賢二先生。

いやー充実したトークショーでした。

興味深かったのは、町田さんがカリーの自伝を読んで披露したエピソードで、インスブルックオリンピックで金メダルをとった時、一ヶ月前からカリーは練習でもずっとノーミスだったということ。
MCの方に「それはどのくらい難しいことなんですか」と聞かれ、「自分がソチシーズンの火の鳥を1ヶ月ノーミスしろと言われたとして、ロト6を当てるより難しい」と。

もちろん4回転時代とカリーのトリプル時代と比較するのは無謀なんですが、逆にカリーの時代は男子フリーは5分間ありましたからね。すごい精神力!

その他にも色々な話題が出たのですが、わたし個人がカリーと町田さんに感じる親和性は、「オリンピックや競技会で勝つことが目的ではなく、それを経てプロになって自分の目指す理想のプログラムを作るのが目的」…っていうところですかね。

カリーは金メダルを取らなければ自分のカンパニーを作って自由な創作活動を行えないと思っていたし、町田さんも(残念ながら僅差でメダルは逃しましたが)自分がプロとしてやりたいプログラムがあり、スポーツ科学の研究者として行いたい研究があり、そのために死ぬ気でソチ五輪を目指した。

町田さんにとってカリーは「ポラリス(北極星)」のように不動の起点として輝いている人だそう。
現役時代からの町田さんの活動を見ていると、なるほど納得です。

予告編や公式サイトでの町田さんの文章で、

「私はその華やかな舞台の裏で彼が一人抱えていた葛藤を目の当たりにした時、このスポーツを取り巻く諸問題が、未だ根本的に解決されていないことに愕然とするのである。私たちは、今もなお多くのスケーターがカリーと同じような芸術上の葛藤を抱えて氷上に立っていることを、決して忘れてはいけない。」

…とあります。
競技者として芸術的な表現を妥協しなくてはいけないという意なのかなと思っていましたが、今回のプレス向けの冊子を読むともう少し突っ込んだ内容で、

採点をめぐる公平性の問題
スケーター特有の怪我や精神疾患の問題
練習や舞台環境の問題
カンパニー経営の問題

とあります。

同じ葛藤を抱えて華やかな氷上で活躍する現役選手、プロスケーターたちをこれからも応援して下さい、と締めくくられたトークショー。
ブラボーでした!

大満足の夜でした。
そして来週5月19日(日)にはプリンスアイスワールドの町田さん解説バージョンがBSテレ東で!

雑誌のインタビューも2つ3つ発売されるし、当分町田ファンには楽しい日が続きます。(しあわせ)

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