FC2ブログ

オケ老人!

知り合いにすすめられて、読んでみましたあ!


オケ老人! (小学館文庫)オケ老人! (小学館文庫)
(2010/12/07)
荒木 源

商品詳細を見る


「いや~、コレ読むと自分のことのように感じるよ」と知り合いの方が仰ってましたが、アタシも大いに主人公に感情移入しましたよ。(^^;)

物語は高校の先生を本業としている、30代の男性アマチュアバイオリン弾きさんのおはなしです。
たまたま定演を聴いて感動した「梅が岡フィル」に入ろうと思ったら、間違って老人ばかりの「梅が岡交響楽団」に入っちゃって、若いからという理由でなぜか指揮までさせられちゃいます。

実は、梅響と梅フィルはもともと一つのオケで、キレるコンマス大沢が、梅響から上手なメンバーだけを引きぬいて梅フィルを結成したのです。

ここまで読むと、アマオケを知ってる人なら「うーん。あるある。よくある話だ。」と、思わずニヤケてくることでしょう。(^^;)

梅フィルのコンマス大沢は、大人気指揮者のゴルゴンスキーを招聘し、団のレベルアップのために下手な団員を降り番にするシステムをもうけたりして、結果梅フィルは上手だけど大変雰囲気の悪い団になっちゃいます。

ここまで読むと、アマオケを知ってる人なら「うーん。ま、ここまで極端じゃないけど、似たことはある話だ。」と、これまた思わずニヤケてくることでしょう。(^^;)

ところがなんと、梅が岡に来た指揮者ゴルゴンスキーは、老人オケの梅響の方が気に入ってしまいます。
「下手な人をクビにする梅フィルなんてナンセンスだ。競争も必要だが、音楽の楽しみを純粋に享受できるのがアマチュアだ。」
・・・と言って、梅フィルを振るのをやめてしまい、そればかりか梅響のために「ダイコン協奏曲」を作曲してあげたりします。

ここまで読むと、アマオケを知ってる人なら「うーん。プロの方は皆そう言うよねえ~」と、これまた思わずニヤケてくることでしょう。(^^;)

最後に定期演奏会が大成功し、厳しすぎた梅フィルに不満を持ったメンバーが梅響に戻ります。それにロシアのスパイの話がからんだりして、いやー、サクっと楽しく読める本でした♪

ゴルゴンスキーの言うとおり、アマチュアの音楽の楽しみ方は自分が楽しむためですが、合奏となるとチームプレーですからねえ。
楽しむにもルールがあるし、あまりにもグチャグチャだと楽しむどころではなくなるしね。難しいもんです。
また、アマチュアだからこのくらいのレベルでいい、というレベルは存在しませんからね。

ただ、最近よく思い出すのは、以前プロ奏者に聞いた言葉で、「下手なアマチュアほどプロのマネをしたがる。堂々とアマチュアをするべきだ」という言葉。

競争原理のみで、あそこより上手い、下手、ということ以外に、音楽の楽しみはあるんですよね。
個人的には、本番さえ良ければいいというのがプロの論理、練習も楽しくなければ、というのがアマチュアの論理かなあ。

この小説の老人たちのように、音楽によって幸福になること、成長という冒険を楽しめること、が、堂々とアマチュアする・・・ということなのでしょう、きっと♪

にほんブログ村 クラシックブログ ヴァイオリンへ
にほんブログ村

コメント

文庫化されたのですね「オケ老人」! 私は昨年,単行本を図書館で借りて読みました。
同じ頃に読んだ「ぼくがバイオリンを弾く理由」 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4591105334
こちらの主役はプロを目指す小学生。どちらにもうんうん♪と共感し,曲がりなりにも,私も音楽やっているお仲間でよかった~ と思ったのでした。

文庫化♪

にゃんこさんこんにちは~~

私もアマチュアのお仲間で良かった~と思ってます♪
「ぼくがバイオリンを弾く理由」も、見かけたら読んでみますね!
「船に乗れ」っていうのも、文庫になったら読みたいなあ。

私もアンサンブルをやりたいとは思っているのですが、帯に短し・・で難しいですよね。
「合奏となるとチームプレー・・」はまったく同感です。
結局はその人達をまとめる事ができるリーダーが肝心かも。

「船に乗れ!」1,2,3巻読みましたよ。
音楽高校でチェロを専攻する男の子の話ですが、結局音大へは行かない事を選択。
今の世の中「音楽」で生活は厳しいですよね。
Keroさんの家が近くだったら本を貸す事ができるのに、残念!

アンサンブル♪

ドミナントさん、こんにちは♪
チームワークとリーダー、重要ですね。
また、どのくらい下手でいいのか、って点もボーダーラインないし。(笑)

> 「船に乗れ!」1,2,3巻読みましたよ。

おお、家が遠くて残念です!
こちらは音楽の悲しみがテーマだって解説に書いてありました♪
不況だから音楽家はたいへんですよね。
あ、絵描きも大変ですが。(^^;)
非公開コメント

ABOUT "kero"



◯十の手習いでバイオリンを始めて20年目!
ヘタレなアマチュアバイオリン弾きの記録です。

Twitter

シンプルアーカイブ

登場「ニャン」物

リンク

●2000年から10年間のバイオリン日記


●本業の銅版画のホームページ

タグクラウド

検索フォーム

QRコード

QRコード